サンバのリズムがやってきた

お知り合いの機器メーカーさんからお電話をいただいたのは先週の話。

ブラジルから現地のテレビ技術者が研修に来ているので、放送センターを見学させたいのですが、ご協力いただけませんか?

海外視察団の受け入れは過去にも実績があるので、快くお引き受けしたのですが、もっぱら英語圏の方々ばかり。南米の方々なんて初めてで、「そもそも何語だっけ?」なんて社内でザワつく有様。
現地滞在経験のある方がアテンドできてくれるそうなので、ポルトガル語のことはあまり心配しなくてよい―となったのですが、「日本の放送方式が南米で採用決定」なんてニュースがよもや自分に影響しようとは。

社内でその話になると
「やっぱり陽気な人たちなのかな−」
「サンバのリズムで急に踊ったりするのかしら」
「当然衣装はラメラメのヒラヒラなんだろねー」
なんてくだらないことを話しておりました。

で、今日がお約束の日。目黒の放送センターにやってきたブラジリアンたちは…フツーの外国人でした。
急にサンバなんか踊らないし、着てる服はジーパンにブルゾン。…まぁ当たり前だけど。

そんなくだらない話はともかく、ブラジルデジタル放送豆知識。
ブラジルではまだデジタルテレビが始まったばかりで、ハイビジョン番組は国民的人気のあるごく一部のテレビドラマ(日本でいうと大河ドラマみたいなの)だけで、あとはほとんど標準画質だそうな。
ブラジルでは地上波の番組は全部無料かつ録画し放題なので、日本みたいにコピーワンスなんてまどろっこしいものはないそうです。
以上ブラジルデジタル放送豆知識でした。

肝心の見学はつつがなく終了。技術用語は世界共通なので、(ポルトガル語はアルファベットの読み方が英語と少し違うけど)コミュニケーションもわりとうまくいきましたとさ。